科学の色>ベンガラ
ベンガラの謎(2)
町おこしで整備された吹屋の街並み。土産物屋のおばちゃんの愛想はいい。ベンガラそのもの(赤色と黒色)以外に、ベンガラで染めた布や和紙もある。2億年前の化石(ウミユリ)を並べた店があったが、在庫がなくなり今は展示のみ。
ベンガラ色の郵便局(郵便ポストは元々ベンガラ色!)や日本最古の現役木造小学校(当然ベンガラ色)もあり、なかなか楽しい。「ラ・フォーレ吹屋」の昼食(ベンガラ定食)は、思ったより充実していて満足。
古い街並みを堪能できたが、目的の「ベンガラの謎」はちっとも解決しない。べんがらやのおばちゃんも土産物については詳しいが、ベンガラについてはあまり知らない。ベンガラ館に最後の望みをかける。
ベンガラ館は、街並みから5分程度の所にあった。ベンガラ工場を資料館としてリフォームしていて、ベンガラの製造工程が丸わかりできる。随所に昔の人の知恵が感じられた。ベンガラ館の中になぜか陶芸館があり、不思議だった(このときベンガラと陶芸の関係に気が付かなかった!!)。
元々吹屋は銅山で栄えていたが、産業廃棄物をして大量に硫化鉄が出た。硫化鉄を加熱・酸化させ酸化鉄(ベンガラ)にしたのが、ここのベンガラ工場跡である。説明してくれたおばちゃんは、残念ながら吹屋については詳しかったが、ベンガラについてはあまり知識がなかった。「備中吹屋」(山陽新聞社編集)と赤色ベンガラを購入。笹畝坑道を探検して、失意の中帰宅。
(2006/10/9、TAKA)
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