自然の色

幻のクワガタ(2)

虹色の謎

 ニジイロクワガタは、何故虹色なのか。その原理と理由について考えてみたい。

まず原理であるが、 ニジイロクワガタ(スーパーリアルフィギュア)
1.虹色の色素を含む
2.回折による干渉
3.薄膜による干渉
4.多層膜による干渉

が考えられる。

 1の色素を含むかどうかは、ニジイロクワガタの赤や緑の部分をすりつぶし、その色になるかどうかを確認すればよい。  残念ながら手元にニジイロクワガタがなく確認できないが、先日タマムシの羽を一枚拾っている。後日すりつぶすつもりである。

2〜4は構造色とよばれるもので、色素を持っていない。
 2は、CD等が色づく原因である。規則正しい溝等の並びで干渉が起こる。顕微鏡等で確認できると思う。 3は、シャボン玉や水の上の油膜で生じる干渉である。(シャボン玉の薄膜干渉

4は、ルリスズメダイ(熱帯魚、鮮やかなコバルトブルー)等の発色がそれである。

 どの説もニジイロクワガタがないと証明することができない。どなたか死骸で結構ですが、譲ってもらえないでしょうか。

 薄膜干渉を調べているうち、ヒョンなことから、酸化チタン薄膜のトップメーカ「(株)ホリエ」(新潟県燕市)を知った。 ニジイロクワガタの発色の秘密が解明できるかもと、(株)ホリエにメールを送ったところ、なんと無料で「(株)ホリエ・チタンカラー基本色(24色)」(虹色に発色したチタン板のサンプル)を送っていただいた。 (株)ホリエに感謝するとともに、ニジイロクワガタの発色の原理を解明したい。

(2005/7/31、TAKA)

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