偏光と旋光

(14)水晶玉とガラス玉

 ガラス玉や水晶玉をクロスニコル(直交ニコル)で観察すると、結構興味深く見えるという情報はかなり前にどこかのネットで見たような気がする。さらに円偏光(CPL)を使用すると渦巻き模様が見えるらしい。

 ガラス玉はビー玉で持っていたが、水晶玉やCPLがなかったので、確認せずにそのままになってしまい、さらにそのこと事態を忘れてしまっていた。

 前回報告したように、水面の反射を抑えるためCPLを購入したが、その時ふと水晶玉とクロスニコルの件を思い出し、いろいろとやってみた。



◆水晶さざれ(右写真)

 10×5o程度の水晶さざれ(100g1000円程度)、浄化作用があるとの触れ込みだが何が浄化されるのかは知らない。トレース台(A4の大きさ、2000円程度)の上でクロスニコルで観察したところ、20〜30個に1個ぐらい虹色に見えるものが認められた。 それを集めて向きや角度を変化させ、最も色の見える状態で撮影した。


◆ガラス玉(下左写真の下側)

 3pのガラス玉。黒い十字が特徴。ガラス玉を回転させても、常に中央に見える。


◆水晶玉モドキ(下左写真の下側)

 広島で買った桐箱入り・座布団付きの直径7.5p(4000円)。回転させると、虹色の模様がいろいろな形に変化する。下の写真には「水晶玉」としてしまったが、後に購入した天然水晶玉との比較で「モドキ」であることが判明。人工水晶の可能性あり。


◆天然水晶玉(下右写真)

 今回購入した天然水晶玉(10o500円)。虹のような同心円状の干渉と黒い十字が確認できた。これらは、水晶玉を回転させたとき、ある方向(結晶軸方向)のみ見られる。


 






(2020/7/22、TAKA)



偏光偏光板旋光いろいろな虹色偏光万華鏡撮影方法おまけおまけ2ブルースター角(1)ブルースター角(2)偏光板マジックボックス

光弾性光弾性(2)(14)CPL|(15)水晶玉とガラス玉


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