科学の色>ベニ

ベニの謎(2)

「べに」の響きがどうも和語に思えない。感覚的にどうも怪しい臭いがする。 (後でわかったことだが、「和語の語頭に濁音は立たない」という原則がある。すなわち「ベ」で始まるのはおかしい。)

 怪しいと考えるだけでは謎は解けないので、「わからんことはその道のプロに訊け作戦」をとることにする。

 作戦 国語のK村プロに訊いてみた・・・。
 「万葉集では、”くれない”。紅花から来ているのでは・・・。『字源』(角川)か『日本語大辞典』(小学館)で調べてみては・・・」

 適切なアドバイスを頂いた。WEBじゃなく紙ベースとは、K村プロらしい。さっそく図書室に行き、『日本語大辞典』を探した。な、なんと全13巻!

(2)ノベニ(延丹)の義。紅花を延べた丹の意〔日本釈明・滑稽雑談所引和訓義解・名言通・和訓栞〕。
 「ノベニ」→「ベニ」だったのか。目から鱗が落ちかかったが、本当に「ノ」が落ちるのだろうか。

 作戦 紅花の本場、山形河北町に「べに花メール」をした。
 質問の受付があったので、ダメもとで送ってみた。数日後、ていねいな返事が来た。(町民対象になっていたのに、ありがたいことです。)

お世話になっております。河北町政策推進課 広報担当のA部と申します。
このたびは提言欄からのお問い合わせ、ありがとうございました。
返信が遅くなりましたこと、この場でお詫び申し上げます。
さて、お問い合わせ頂きました標記のことについて、町の町史編さん委員の方で紅花について詳しく調べているY作先生がおられます。 その先生から以下のとおり回答を頂きました・・・


 以下来週(*^_^*)

(2010/1/25、TAKA)

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幻の反魂丹丸、散、丹丹(タン)と丹(ニ)

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