科学の色>ベニ
ベニの謎(2)
「べに」の響きがどうも和語に思えない。感覚的にどうも怪しい臭いがする。 (後でわかったことだが、「和語の語頭に濁音は立たない」という原則がある。すなわち「ベ」で始まるのはおかしい。)
怪しいと考えるだけでは謎は解けないので、「わからんことはその道のプロに訊け作戦」をとることにする。
◆作戦◆ 国語のK村プロに訊いてみた・・・。
「万葉集では、”くれない”。紅花から来ているのでは・・・。『字源』(角川)か『日本語大辞典』(小学館)で調べてみては・・・」
適切なアドバイスを頂いた。WEBじゃなく紙ベースとは、K村プロらしい。さっそく図書室に行き、『日本語大辞典』を探した。な、なんと全13巻!
(2)ノベニ(延丹)の義。紅花を延べた丹の意〔日本釈明・滑稽雑談所引和訓義解・名言通・和訓栞〕。「ノベニ」→「ベニ」だったのか。目から鱗が落ちかかったが、本当に「ノ」が落ちるのだろうか。
◆作戦◆ 紅花の本場、山形河北町に「べに花メール」をした。
質問の受付があったので、ダメもとで送ってみた。数日後、ていねいな返事が来た。(町民対象になっていたのに、ありがたいことです。)
お世話になっております。河北町政策推進課 広報担当のA部と申します。
このたびは提言欄からのお問い合わせ、ありがとうございました。
返信が遅くなりましたこと、この場でお詫び申し上げます。
さて、お問い合わせ頂きました標記のことについて、町の町史編さん委員の方で紅花について詳しく調べているY作先生がおられます。 その先生から以下のとおり回答を頂きました・・・
以下来週(*^_^*)(2010/1/25、TAKA)
ベニの謎(1)|ベニの謎(2)|ベニの謎(3)|
ベンガル、ベンガラ、ベニガラ|ベンガラの謎(1)|ベンガラの謎(2)|ベンガラの謎(3)| ベンガラの謎(4)|ベンガラの謎(5)|
幻の反魂丹|丸、散、丹|丹(タン)と丹(ニ)|
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