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ベニの謎(3)
山形県河北町からの「ベニ」の語源に関する回答の要点。
『日本語大辞典』より
(1)ホホニ(頬丹)の義〔言元梯・大言海〕
(2)ノベニ(延丹)の義。紅花を延べた丹の意〔日本釈明・滑稽雑談所引和訓義解・名言通・和訓栞〕。 ハニ(延丹)の転か〔国語の語根とその分類=大島正健〕
・・・
くれない=呉の藍
呉(中国の古称)から渡来した藍
・・・河北町の紅花資料館には「二藍」と称する染料見本がある。・・・
ノベニ(延丹)
奈良時代の化粧を調べてみると、頬紅をほどこすのが化粧の主流であったようなので、ノベニ説もあながちバカにならない。・・・
ヒゲの殿下
ヒゲの殿下にべに花の解読をしたことがあった。 印度で、額にベニをつけるおまじないを「ビンディ」と言うことに及んだ時、殿下が「ビンディとベニは発音が似ているネ」・・・
ベニとビンディ、さらにベンガラは語源が同じかも知れない。・・・
愚考(??)
へ(上)表面に接する所
に(丹)顔料の鉛丹・黄丹
「へに」の合成語から「ベニ」
の ノベニ(延丹)説は、「ベニの謎(2)」でも触れたが、「ノ」の欠落はどうも解せない。
は、「二藍」の「二」がベニの意なのかよくわからない。
の「ビンディ説」。「ビンディ」→「ベンディ」→「ベニ」。 これはあり得るとネットで検索をかけるが、まったく関連したものは発見できず。
の「へに説」は、実はTAKAも思いついていた。 (そもそも、「ベニ」の「ニ」が「丹」かもしれないというところから今回の疑問が始まっている。)
「カサ」→「アマガサ」、「ホシ」→「ヒコボシ」を連濁というが、「ヘニ」→「クチベニ」「ホオベニ」→「ベニ」も考え得る。 ただし、「ガサ」「ボシ」等前半が取れた場合は、濁音は残らないようだ。
ふとヒットしたのが、琉球の「ビンガタ」(紅型、染色方法)。首里城等琉球の建物も赤いイメージだ。 ベンガラ・ベニは、大交易時代に、中国→朝鮮→琉球王国→日本と優れた舶来品として名称を含めて伝来した可能性はどうであろう。(2010/1/31、TAKA)
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