自然の色>H川あらし

(1)『H川あらし』考

 昔 O洲市に住んでいたことがある。当時よく聞いていたのが「O洲は世界三大霧の都と呼ばれ・・・、ロンドン、○○、O洲・・・」。○○がどこだったか思い出せないが、冬場毎日のように濃い霧が出たのは印象深い想い出である。合わせて、静電気のパシッ!がないこと、湿度のせいか風邪を引きにくかったことは実感した。

 このO洲の霧が、一気にH川を駆け下る『H川あらし』のことも聞いてはいたが、3年の間に見に行くことはなかった。何故O洲に霧が多いのか、さらに何故霧がH川を駆け下るのか考えたこともなかった。

 この1ヶ月の間に2度O洲市を訪れた。1度目はOB会に出席するため、そして2度目はナント1度目で見られなかった『H川あらし』を見るために(*^_^*) というのは、OB会の翌日が濃霧、そこで思い出したのがH川あらし。早朝職員に見える場所を教えてもらい、急遽車を走らせたのだ。H川あらし展望台には10台近くの車が停車していた。残念ながらした写真のような『プチH川あらし』(かなり加工したが・・・)しか見られなかった・・・。

 リベンジとばかり、天気予報と潮の様子を睨みながら綿密な計画を立て再訪したのが、この12/8・9。1日目は、『H川あらし』撮影の第一人者K野達郎先生にアポなしで会いに行き、撮影のポイントや出現しやすい天気について伺った。さらに明日の出現について予報してもらうと、「今日雲が多く、明朝の風向きから出現しない」とのことトホッ

 一晩中展望台ライブカメラを見ながら、まんじりともせず待つが、結果は綿密な計画の負け。K野先生疑ったわけじゃありません、万が一神風が吹くのを期待しただけです m(_ _)m


プチ肱川あらし プチ肱川あらし


 今回の失敗を反省に、『H川あらし』の原因についてわかりやすいモデルで考えて見たいと思う。

 (1)重力説 ・・・ 川から蒸発した水蒸気が冷え、霧に。温度低下により空気の密度が減少し低い方に流れ出す。
 (2)風船説 ・・・ 水蒸気が凝結するとき生じる熱により、空気が膨張し圧力が増す。河口が風船の出口となり、流出。
 (3)ストロー説 ・・・ 河口近くの海の気圧が何らかの原因で現象、O洲盆地の霧を含む空気を吸い出す。

   どのモデルももっともらしい気もするが、これが解明できなければ正確な予報を出せないような気がする。今後検討を継続したい。

 キーワード・・・「凝縮」「放射冷却」「結露」「潜熱」「断熱膨張」「熱輸送」「エントロピー」  

(2018/12/10、TAKA)

H川あらし:(1)『H川あらし』考|(2)『H川あらし』ゲット(3)『H川あらし』再挑戦

水の色:私は置物
空気の色:空気の色(2)空気の色(3)赤い夕焼け黒い雲紫煙乱反射?散乱?ブルーシャトー(1)
流星の色:流星(1)流星(2)


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