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(17)8月の彼岸花

 彼岸花2019において「公城の里の彼岸花(下左写真)が8月31日に咲いていた。」と報告したが、兎にも角にもヒガンバナの開花としては異常に早いペースとである。9月17日の開花情報では、台風等の影響で開花は例年並みと報告したが、「公城の里の彼岸花」の早さはどう説明したらよいのだろうか。日当たり、地下の何らかの影響で地温が高い、もしくは突然変異?・・・

 種をつけない日本の彼岸花はすべて球根で拡がっている。すなわちすべて兄弟であり同じ遺伝子を持っているはずである。毎年彼岸の中日頃あの真っ赤な彼岸花が咲く。我々はその彼岸花を見て、ああ彼岸だな、秋が深まっていたな・・・と時候や季節を感じている。

 実は、前々から「公城の里の彼岸花」の異常さに疑問は感じていた((10)ミステリーゾーン参照)。よく見る彼岸花に比べ、「茎が赤い」のだ(下左写真)。しかしながらこれだけでは「公城の里の彼岸花」の正体は明らかにならない。ふと思いついたのが種!。彼岸花には種がつかない。確認してみよう!

 普通の彼岸花が咲き始めた9月20日、公城の里に行き、ついに動かぬ証拠を得た。実がついていたんです!身をほぐしてみると、中には白い種が10個程度ある(下右写真)。(多分、もう少し時間がたてば種は黒くなるはず)

 ネット検索で、コヒガンバナと推定される。
 ※コヒガンバナ・・・普通のヒガンバナより小さく,開花時期がひと月ほど早いのが特徴。
  ヒガンバナ(Lycoris radiata)は三倍体(3n = 33)のため不稔性、コヒガンバナ(Lycoris radiata var. pumila)は二倍体(2n = 22)





(2019/9/24、TAKA)

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