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(8)アヒルの子

 M亀市にT村池というカモ類で有名な池がある。M亀城に近いので、ユリカモメも行き来しているようだ。コブハクチョウもお堀から逃げ出し、T村池で繁殖しているというので、さっそく行ってみた。

 車から降りると、即発見!(^^)! 5〜6羽のハクチョウが、池のすぐ横で草を食べている。親と若、体の大きさがほとんど変わらないのでちょっと見ただけでは区別が付かない。クチバシがオレンジで鮮やかな方が親だと、観察していると、

 Brown Swan!  (茶色いハクチョウ!?)

 毛色の違うのが混じっている。大きさは同じぐらいだが、全身が茶色く、クチバシは黒い(通常はオレンジ)。混郡(種類の異なる野鳥が混じって行動すること)であろうと、泳いでいる様子等を観察したが、色の以外の他はほとんど同じだ(若5羽の内茶が3羽、白が2羽)。ひょっとしたら「醜いアヒルの子??」

 「ヒナはヒナの羽毛(幼綿羽とその後に生える幼羽)は灰色のことが多いが、白色の個体もいる。この羽色の変異は、一部に信じられているように性別による羽色の差異ではなく、遺伝的多型で、雌雄にかかわらず、同じ親から白色型も灰色型も生まれる可能性がある。原産地のヨーロッパでは、東に行くほど白色型の頻度が高くなることが知られ、このため白色型をポーリッシュ(Polish varietyポーランドの色変わり)と呼ぶ。」(Wikipediaより)

 これまで見てきたコブハクチョウのヒナ・若は全て白色だったので、白いものと思い込んでいた。日本に最初にやって来たコブハクチョウが、ポーランドに近いドイツ(ハーゲンベック動物園)であり、その白色型子孫がK県に多いのだと考えられる。T村池のコブハクチョウのヒナ・若は、茶色(灰色)なので、別ルートかもしれない。


9/13 10/4 11/22


 最初に見たのが、9月13日(上左写真)。全身が茶色でクチバシは黒。本当にこの若が、白いハクチョウに変化するのだろうか、茶色い羽は抜けるのだろうか、・・・? 疑問を解消するため10月4日(上中写真)再度行ってみた。かなり薄くなっているが、まだまだ茶色い。

 11月22日(上右写真)、うっすら茶色は残っているがほぼ白くなっていた。クチバシも黒から肉桂色に変化。間もなく、飛べるようになるだろう。

(2015/12/3、TAKA)


白鳥の湖:(1)野鳥の聖地発見!(2)コブハクチョウはダメ!(3)ヒナ誕生(*^_^*)(4)ハクチョウの白目?!(5)ハクチョウの受難(6)やっとヒナ誕生!(^^)!(7)念願のおんぶ!(^^)!|(8)アヒルの子|(9)コハクチョウ(10)湖の向こう(11)Swan Upping(12)七つの子
白い鳥:(1)白い恋人(2)パンダガモ(3)ダイ、チュウ、コ(4)ハクチョウ?!(5)オスプレイ(6)キアシ○○(7)エナガ団子(その1)(8)エナガ団子(その2)

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