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(26)緑と青の戦

　夏の間、出が悪かったカワセミ、11月ぐらいから出始めているということで何度か足を運んでいる。お馴染みの松の枝や遠い岩にはとまるが、肝心の飛び込みシーンはなかなか見られない。たまに飛び込んだかと思うと、大きな獲物とゲットしていて連続して飛び込まない。

　この前、今日こそはと意気込んで朝ドラを録画して出かけた。出現ポイントに到着すると、カメラマン２名が対岸を狙っている。カメラの向いた方を確認すると、距離12ｍ位の低い枝に青色のオスがカワセミがとまっている。ラッキーだ！！照準器どころか三脚もセットセットせず、姿勢を低くして手持ちで撮影を開始した。

　「左上の枝にメスもいますよ！」

　なんとすぐ近くに緑色のメスもいた。超ラッキーだ！！！２羽を同時に撮影するため、少し後方に下がって撮影。カワセミの付近だけ日が差していて、緑や青がきれいに発色している。と、メスが少しづつオスのほうに近づき始めた。

　やがてメスは同じ枝に移動し、ゆっくり上下に体を動かし始めた。するとオスも同様に体を上下に動かす。なんと動きがシンクロしている！！上下運動の後、向かい合う。求愛行動であろうか？　いや、冬のこの時期にはあり得ない･･･？

　次の瞬間、緑のメスがオスを威嚇(下左写真)、そして戦が始まった。それぞれが相手の嘴に噛みつき、水中に落ち込む。また噛みつく、落ちる。激しい闘い･･･、縄張り争いであろう。３ラウンドの後、破れた緑のメスはどこかに飛んで行った。

（2022/12/17、TAKA）

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