撮影研究室

(18.1)ウユニ塩湖に挑戦

 日本から最も行きにくい絶景の1つがウユニ塩湖である。ボリビアの高原(海抜3700m)に雨期のみに出現、その深さはなんと1cm程度であり、世界で最も平らな場所と言われている。 そこでは青空や星空が湖面に映し出されるだけでなく、人が湖に入っていくと、鏡の上に人が立ったような幻想的な世界が現れる。

 何故ウユニ塩湖のみが、鏡の世界のようになるのか、本当に他には同じような場所がないのか検討してみた。原因としては、次のようなことが考えられる。
  1. 標高が高い
     → 空気が薄い
     → 気温(水温)が低い
     → 重力が小さい?
  2. 塩湖である
     → 湖水の密度が大きい
     → 塩が反射率を大きくする?
  3. アンデス文明の妖術?
  4. 水深が浅い
     → 波が伝播しにくい
 なんせ遠い国の話であるので、確認のしようもないとあきらめかけていたが、なんとTAKAの住むK川県で『日本のウユニ塩湖』父母ヶ浜(ちちぶがはま)が発見され、インスタグラム等で話題・大ブームになっている。 『浜』と言うくらいだから、標高0m・海水である。上記Aの標高が高いやCのアンデス文明の妖術は却下。 Bの塩湖は怪しさ大、父母ヶ浜の特徴である遠浅よりDの水深も共通している。

 下左写真は、メンテナンスのため水抜きした池のサギたち。底水が浅いので鏡化している。下中写真は、池面に映る飛行機と星の軌跡。奥に高い山がないので夜空と水面の境界が少ない。下右写真は、3方が樹に囲まれているので風が弱く波が立ちにくい。下の写真は全て淡水(塩分なし)

水面にもサギたち 池面に映る軌跡 カワセミの飛び込み


 『ウユニ塩湖』マジックの結論は、水深が浅く波が立たないこと、背景に山がない(地平線、水平線がベスト)ことである(そんな場所が日本にあるのか・・・?)。その昔、八郎潟、児島湾等遠浅の場所がけっこうあったが、その多くは干拓されてしまった。日本にもウユニ塩湖に負けない絶景が見られたかもしれない。 

(2018/12/27、TAKA)

撮影研究室(1)滴の国のアリス(1.2)滴の国のアリスその2(1.3)滴の国のアリスその3(2)輝く7色弦(3)花火(3.1)どんどんT松花火(3.2)池に映る花火(3.3)山頂からの花火(3.4)まんで願花火(3.5)M亀城と花火(4)うぉーたー爆弾(4.2)コップの爆弾(4.3)Water Balloon Challenge(4.4)Water Balloon Challenge 2(4.5)Water Balloon Challenge 3(5-1)ホタルの撮影(5-2)ホタル+α(5-3)ホタル極める!?(5-4)地元のホタル(5-5)幻の姫蛍神社(5-6)第2姫蛍神社(6)宙玉(そらたま)その1(6.2)宙玉その2(6.3)宙玉その3(8)天から送られた手紙(9)ピント調整(10)素敵な油滴(10_2)油滴に油絵の具(11)うぉーたーくらうん(12)ダブルダイヤモンド|(12.2)ダブルダイヤモンド2(12.3)ダブルじゃないよ!シングルアクセル!(13)切り絵密着写真(14)太古の森で星空撮影(14_2)太古の星の軌跡(14_3)インターバル撮影(14_4)星に願いを(15.1)雫の世界(フェイク編)(15.2)水玉編(15.3)挑戦編(15.4)完成編(15.5)雫のピント合わせ(16.1)すぷらっしゅ〜偶然の賜物〜(16.2)すぷらっしゅ〜俄然好調〜(16.3)すぷらっしゅ〜ワイングラスで乾杯〜(17.1)イメージセンサーのゴミ|(18.1)ウユニ塩湖に挑戦|(19.1)4K切出し〜カワセミ〜(19.2)4K切出し〜飛出し〜(20.1)昆虫の世界(21.1)夢のミルククラウン(21.2)コンデジでクラウン(21_3)望遠でもクラウン(22.1)秘密兵器、続々(22.2)魚露目8号(23_1)天空の額縁(24.1)CPLフィルターで薄氷撮影(24.2)直交ニコルで薄氷撮影(25.1)円偏光フィルター

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