撮影研究室

(1.3)滴の国のアリスその3

 5年ほど前、NHKの『足元の小宇宙〜生命を見つめる植物写真家〜』(埴沙萠)を偶然観た。 ホウセンカの種が弾ける瞬間、キノコの胞子が舞い上がる様子に、ビックリすると同時に埴氏の洞察力や撮影に対する執念に感銘を受けた。 中でも葉っぱの水球の輝きは、不思議というより神秘的な美しさ(*^_^*)だ。

 葉っぱは、ワレモコウ。近くのショップで見当たらないのでネットで苗を2株購入。プランターに植え大切に育てたが、一向に水球を観ることができない。やがて植えていることさえ忘れていた・・・(-_-;)

 一週間ほど前、庭の掃除中、雑草の間に見覚えのある小さめの葉っぱを発見、ワレモコウだ!(^^)!。こぼれ種で生き延びてきたらしい。葉っぱの周りがキラキラ輝いている(下左写真)。拡大してみると、葉縁が鋸歯状であり、その先端部に葉脈が伸び水球がついている。余分は水分を排出しているのであろう。

 排出した水分は蒸発していくので、普通は水滴を観ることはできない。風のない湿度の高い夏の朝、元気のいい若い葉のみに見られる現象であろう。その後水滴は生じていない。

葉っぱの水滴 葉縁の水滴 水槽とワレモコウ


 無風で湿度100%の状態を作れば、水球ができるはず。ワレモコウにたっぷり水をかけた後、たまたまあった水槽をひっくり返して覆ってみた。 翌朝雨が降っていたが、完璧に葉っぱの水球はできていた(^_^)v(上右写真)。 

 ひょっとして温室で栽培すれば簡単なのでは・・・!?

 ※埴沙萠氏は、2016年2月23日になくなっていました。氏のすばらしい植物写真を1つからでも再現していきたいと思います。

(2018/9/20、TAKA)

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